SHIROTA Gallery シロタ画廊

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飯田稔 展
-aqua polis / 海中都市-
2009年7月6日(月)-7月11日(土) A.M.11:00〜P.M.7:00 (最終日P.M.5:00)

aqua polis/海中都市

かつて天空と海や大地との関係に異常なまでの関心を持ち、その思いの一部を平面作品に表現しようとしていた。
気の遠くなるほど遠大で無限遠ともいえる2つの世界の間に、何か拘る形がないだろうかと模索していたのだが、小さなアタマで考えられる程度の形をこのスケールの中に組み入れようとすること自体がおこがましくもあり、平面の表現の中ではとても説得できるものではなかった。

さらに今回の“海”は絶えず動き、移動し、変化するもの。道や街の形が現れたとしても、一瞬の後には歪み消え去る、あるいは別の形に変化する。人それぞれが思う幻影、イメージまでに留め、具現化しようとしてはならないテーマなのかもしれない。

まして立体化することは、その変化し続ける海の動きを止めた上で、ヴァーチャルにしておきたかった建物の高さ、窓の大きさ、階段の段差に至るまで現実にある生々しい寸法に置きかえてしまう禁断の手法だと思っていた。

6〜7年前、何を思ったかその禁断に手をつけた。ほんの出来心、お試しに近かったが、立体化し始めてみると全く別の面白さを発見した。
深遠な世界観とストイックに向き合っていたそれまでの製作姿勢とは真逆に近い、手で物を作る喜び、出来上がった立体の意外性を見つける楽しさ、今その作る作業自体を楽しみながら正面切って遊んでいる。

30年以上も前の作品タイトル「空へ降りる」(下に別掲)が、今もなおテーマの原点であったことを改めて思い、次の機会にはこのタイトルをもう一度切り口を変えて見ていただこうと思っている。

2009年7月  飯田 稔
1946年 東京生まれ
1969年 東京芸術大学美術学部絵画科(油画)卒業
1970年 新橋画廊 個展
1972年 シロタ画廊 個展
      国際青年美術家展 グループ展等
1974年頃から製作活動を中断、テレビ、舞台美術に専念
2002年頃 テレビ美術を続けながら製作を再開
2009年7月 シロタ画廊個展 37年振りの発表となる

海が動き始めた 1

18×32×41cm

海が動き始めた 2

16.5×32×41cm

街は気まぐれ

14.5×45.5×53cm

海も気まぐれ

12×45.5×53cm

王座の仮説 1

17×15×55cm

王座の仮説 2

13×15×55cm

小さな街での小さめのプラン 1

12.5×24×34cm

小さな街での小さめのプラン 2

12.5×24×34cm

小さな街での小さめのプラン 3

12.5×24×34cm

小さな街での小さめのプラン 4

12.5×24×34cm

小さな街での小さめのプラン5

12.5×24×34cm

小さな街での小さめのプラン 6

12.5×24×34cm

空までの匍匐作戦

15×60×150cm

街の野望は果てしなく

15×60×150cm

何度か挑んだ空とのゲーム(6枚組)

93×147×6cm

ここは動かない

75×45×165cm

やがて神殿となる?

44 88×88cm

こんな日に街が見える 1

60×60×6.4cm

こんな日に街が見える 2

60×60×6.4cm

こんな日に街が見える 3

60×60×6.4cm

小粋にかまえて 1

6.5×24×33cm

小粋にかまえて 2

6.5×24×33cm

小粋にかまえて 3

6.5×24×33cm

小粋にかまえて 4

6.5×24×33cm

小粋にかまえて 5

6.5×24×33cm

小粋にかまえて 6

6.5×24×33cm

36のコテージ 1

7×53×65cm



やがて神殿となる? 木製パネル、バルザ材、布、アクリル絵具、色鉛筆 高さ44x88x88cm

お問い合わせは  shirota-gallery@mqc.biglobe.ne.jp

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