SHIROTA Gallery シロタ画廊
杉浦良允 展 (油彩)
4月2日(月)〜7日(土) 11:00am〜19:00pm (最終日17:30)
差異と関係が空間のなかで息づく
六角形が面に分割され、各面はストライプの繰り返しで分割されて差異化される。
「図」と「地」の関係ができる。そこに進出と後退、凹凸、立体と平面などが重なり合う空間的イリュージョンが生まれている。
多重人格的な人物が現れてはいないだろうか。
ペインタリーな調子の背景に六角形なクリアーなストライプの断片が浮かんでいる絵画では、背景と断片の色彩は相互に浸透しあう。
背景と断片は「地」と「図」として分離されているのに連続している。
風景を風が吹き抜ける。
立体ではストライプの実際の空間とイリュージョンの空間が混沌としている。
モビールはコンストラクション(構成)の彫刻と同じように虚と実が通じあい融けあう。
背景の現実の空間も作品の一部となっている。
分割と繰り返し、色彩の差異などによって20世紀美術の主題だった「地/図」関係が再検討されている。
この還元的な差異と関係が、人物画や風景画、彫刻などの「背景/前景(地/図)」関係を脱臼して息づく空間としてよみがえらせたいる。
(早見堯 はやみたかし)美術評論家
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1943.6
1962.4
1965.9
1966.3
1966.3
1966.4
1969.4
2001.2
2003.6
2004.11
2005.3 |
東京に生まれる。
早稲田大学入学
第9回シェル美術賞佳作
第1回個展<サトウ画廊>
早稲田大学卒業
株式会社創美企画入社
第2回個展<ルナミ画廊>
グループ展〈始弘画廊>
株式会社創美企画定年退職
グループ展<文房堂ギャラリー>
第3回個展<スペースY> |
お問い合わせは
shirota-gallery@mqc.biglobe.ne.jp