SHIROTA Gallery シロタ画廊

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下田嘉子 木版画展
2006年9月18日(月) - 9月23日(土)
A.M. 11:00 - P.M. 7:00 (最終日PM5:30)

「心の壁画」

 誰しもの中に浮かぶ内面的葛藤の形を、木版画の材質と線を生かして有形化したく常に探求しています。版を重ねる事の意味や、有色であるべきかなども同時に自身に問いかけつつ、私は一版墨摺りというシンプルな技法にこだわり制作しています。

シンプルな技法を用いているがゆえ、いかに数種の黒を創り出せるのかも己に課し、それが墨摺り木版画への挑戦であるとも思っています。指先でシナペニヤを触れて感じ取りながら木をじわじわと削り出す事で、自分自身の真実と思える形が探り出せるのではないかと私は考えます。

 今回の個展は広い展示スペースを生かして、一つの壁画の様な空間を作る事がコンセプトでした。紙はただの薄っぺらなものですが、その裏を通り、壁に伝わり、空気までもに浸透する様な、そんな壁画から感じられる独特の強さを木版画で表現できればと思っています。

 



「と惑い」 154p×154p
(墨摺り木版・モノタイプ)

乱れるリズム 不安定な心拍数 乱れる鼓動・・そして滲みながら現れる。



「心叫」 120p×154p
(墨摺り木版・モノタイプ)

激しく巡る線が空気を切り裂く。こころの叫びはこんな形ではないだろうか・・・。



「歓悦」 185p×185p
(墨摺り木版・モノタイプ)

心のコミュニケーション。人と触れあい大きな歓びは様々な形を生み広がっていく。



「流転U」 91p×175p
(墨摺り木版・モノタイプ)

転がり続ける心のかたち。空間をおしのける様に。



「想いふけり」 127cmx91cm
(墨摺り木版・モノタイプ)

考え続ける心の破片は小さく細く、しかしそれが大きな塊となり沈殿する。

下田 嘉子 略歴


1996年3月

創形美術学校版画科卒業[創形賞]

4月
日本版画協会展(以後毎年)/ 東京都美術館(上野) 
12月
全国大学版画展[買上げ賞] /町田市立国際版画美術館(町田)
1997年3月
創形美術学校版画科研究課程修了
4月

個展/みゆき画廊(銀座)

第3回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展/川上澄生美術館(鹿沼市)

8〜9月

Night Walker Annual National Juried Art Exhibition-benefiting Native American on reservations
[Honorable Mention with Award 特別賞] / Fort Collins Museum(アメリカ)

5〜9月
2nd International Triennial of graphic art/BITORA(マケドニア)
12月
第5回国際交流展1997Milano-Tokyo[奨励賞]/(ミラノ・東京)
1998年


3月

第12回多摩秀作美術展[3席佳作]/東京都青梅市立美術館

10月〜翌1月

3nd International Biennial of small format print/Art Gallery Sunce(ユーゴスラビア)

1999年3月

第13回多摩秀作美術展[準大賞]/東京都青梅市立美術館

7月

第13回多摩秀作美術展受賞作家シリーズ展/(目白)

11月

平成11年度青梅市芸術文化奨励賞/青梅市(田辺栄吉市長)

第1回池田満寿夫記念芸術賞展/東京国際フォーラム・大阪WTCホール(東京・大阪)

2000年 4月

個展/みゆき画廊(銀座)

2001年 1月

21人の版画/みゆき画廊(銀座)

2002年 4月

日本版画協会展準会員推挙/東京都美術館(上野) 

2005年6月〜翌年3月

平成17年度新進芸術家国内研修員制度国内研修員(文化庁)

2006年2月

松涛美術館公募展[優秀賞]/松涛美術館(渋谷)

5月〜6月

「具象と抽象の狭間に陥った者達」展/プロムナードギャラリー(新宿)

9月18日〜23日

シロタ画廊(銀座)にて個展開催

【作品収蔵】

町田市立国際版画美術館/美和町文化の杜美術館

【所 属】
日本版画協会/日本美術家連盟
(その他 NHK教育番組「高校英語講座T」放送用版画制作、すずきじゅんいち監督映画劇中版画等)

お問い合わせは  shirota-gallery@mqc.biglobe.ne.jp

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