SHIROTA Gallery シロタ画廊
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青山光佑展 Koyu Aoyama
ローマの壁 muro di Roma
2001年9月17日(月) - 29日(土)
A.M. 11:00 - P.M. 7:00(最終日PM5:30迄)

美術へのノスタルジー
 青山光佑のひさびさの個展です。
 発表される作品の形式はふたつ。ひとつは版画、もうひとつはレリーフと絵画の組み合わせによる一種の混合形式です。「ローマの壁」というのが両形式を通 しての共通タイトルとなっています。
 このうちの混合形式の作品は、セラミックによる着衣の女性立像とその背景となるフレスコ画の組み合わせによって構成されていて、その女性立像は顔を両手でおおい隠すというのが特徴となっています。
 さて、この4点による混合形式の作品ですが、そこに何を感じとるでしょうか。私は青山のモチーフはヨーロッパ中世の宗教美術へのノスタルジーと見ました。といってこの作品が宗教的というのではありません。むしろ、次のようにいうべきでしょう。青山のモチーフは美術へのノスタルジーであり、そのとき、ヨーロッパ中世の宗教美術の形式に、美術という形式をもっとも強く感じとったのでしょう。作品によって、ほかのなにものでもなく「美術」という形式そのことを改めて強く意識させたいというモチーフ。考えてみれば、奇妙な作品です。
 「ローマの壁」が「先史次代の洞窟の壁」であったら、青山の作品はどうなっていたのでしょうか。

中原佑介 美術評論家


01-ROMA-R
テラコッタ フレスコ
200x100x25cm

お問い合わせは  shirota-gallery@mqc.biglobe.ne.jp

 

「シロタさんでの個展は1972年にやって以来29年ぶり、当時は3年位続けてしました。
今回は立体と版画を展開。詳しい事は息子がネ ットのプロなのでそちらをご覧下さい。シロタさんの会場は空間が非常にいいので、久しぶりにやりたいなと思っていました。ネットのページは 1968年からの作品が網羅されています、今回の作品と関連付けて見れると思いますので是非ご覧になって下さい。」
Koyu Aoyama HOME PAGE http://www.ctktv.ne.jp/~aoyama/koyu/index.html

青山光佑 主な画歴と制作
1938 山形市生まれ
1963 東京芸術大学美術学部絵画科油絵部卒業
1965 東京芸術大学大学院美術学部絵画科油絵部修了

1967,68,70 個展 シロタ画廊(東京銀座)
1969,74    毎日現代国際美術展 東京都美術館
1972       第2回現代国際彫刻展 箱根彫刻の森美術館
1972,74    東京国際版画ビエンナーレ展 東京国立近代美術館
1973       今日の作家'73年度 横浜市民ギャラリー
1974,78    イビサ国際版画ビエンナーレ展受賞 イビサ島現代美術館(スペイン)
1975       今日の静物展 横浜市民ギャラリー
1979,82    ブラッドフォード国際版画ビエンナーレ展(イギリス)
1980       北斎とその孫たち展 ギャラリー・ディンクラー(ベルリン)
1981,82    個展 かねこアートギャラリー(京橋)
1983       レリーフ制作 山形市庁舎
1984       東北現代美術の状況展 福島県立美術館(福島市)
1986〜1993  いま彫刻とは・・・展 上山城(上山市)
1988       モニュメント制作 山本製作所本社ビル(天童市)
1989       個展 県民共済ギャラリー(横浜市)
1990       モニュメント制作 山形市蔵王
1990       モニュメント制作 天童第3中学校
1991       モニュメント制作 山形市蔵王
1991       レリーフ制作 Ki'sビル(大和市)
1992       個展 ギャラリーK(大和市)
1993       個展 ギャラリーK(大和市)
1994       モニュメント制作 山形大学キャンパス中庭(山形市)
1995       モニュメント制作 山形大学国際会館(山形市)
1996       モニュメント制作 大和市柳橋交差点エリア(大和市)
2000       個展 ギャラリー・卜一ニチ(相模原市)

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