Room1
2010.03.15

黒崎彰 展

2010年3月15日(月)-27日(土)

日休廊  AM11:00-PM7:00(最終日のみPM5:00まで)

作品について  黒崎彰
「禁じられたゾーン(地帯)」シリーズ

 

これらの作品は、私たちが今日直面せざるを得ない社会的な危機を私の考
えなりに、暗に表現によって示唆し、警告するものです。作品の中にシン
ボライズされる色の消えた「黒い信号」には、環境、エネルギー、宗教な
ど、さまざまな難問によって引き起こされ、行き場を失った人々の深い不
安と恐怖を象徴したいと考えています。

 

「近江八景」シリーズ

近江の出自である両親の関係で、小学校の疎開時3年間、高校生の時期2年
間、私は都合5年を琵琶湖のそばで暮らしました。他の期間をほとんど神
 

戸、京都に過ごしたものの、出自や族縁を考えると近江は私の心のふるさ

とでもあります。名作も多いこの有名な画題に挑戦することを長年夢みて

きましたが、決心がつかず時が流れました。崖の上から飛び込む気分で制

作をはじめたものです。

「ディスクアート1」
木版(モノタイプ)、手彩色 12x14cm 2007年

黒崎 彰 略歴

1937年 満州大連市に生まれる
1962年 京都工芸繊維大学・工芸学部・意匠工芸学科卒業
1968年 第42回国画会展・国画賞
1970年 第14回シェル美術賞展・3席
第 7回東京国際版画ビエンナーレ・東京国立近代美術館・文部大臣賞
第3回クラコウ国際版画ビエンナーレ(ポーランド)・ワルシャワ国立美術賞
1972年 第1回フィレンツェ国際版画ビエンナーレ(イタリア)・金賞
1973年 文化庁芸術家在外研修員・ハーバード大学、ハンブルク造形芸術大学に学ぶ
1978年 ワシントン州立大学芸術学部・客員教授(シアトル・アメリカ)
1981年 第3回ソウル国際版画ビエンナーレ(韓国)・大賞
1982年 第6回ノールウエー国際版画ビエンナーレ(フレデリックスタット)・審査委員賞
1983年 美術文化振興協会派遣芸術家・ハーバード大学客員教授
第1回山口源大賞展・沼津市民文化センター・大賞
第2回バルナ国際版画ビエンナーレ(ブルガリア)・1席「現代の巨匠・世界版画賞」展・
サンフランシスコ近代美術館(アメリカ)・世界版画賞
1985年 コーネル大学東洋学部招待芸術家(ニューヨーク、アメリカ)・日本中国基金
1988年 第12回クラコウ国際版画ビエンナーレ(ポーランド)・国際審査員
1989年 第1回バラトババン国際版画ビエンナーレ(インド)・特別賞
1990年 第11回バンスカ国際木版画ビエンナーレ(スロバキア)・名誉賞
1991年 E・ムンク研究助成・ムンク財団(オスロ、ノールウエー)、国際交流基金
グラスゴー美術大学美術館(スコットランド)個展
1993年 第2回「日本・紙アカデミー賞」(日本・紙アカデミー)・受賞
第1回マーストリヒト国際版画ビエンナーレ(オランダ)・国際審査委員
第1回エジプト国際版画トリエンナーレ(カイロ)・トリエンナーレ賞
1994年 第7回「京都美術文化賞」(中信美術奨励基金)・受賞
第9回ソウル国際版画ビエンナーレ(韓国)・国際審査員
1995年 第1回ソウル国際版画フェア(韓国)・国際審査員
ハーバードF.ジョンソン美術館、コーネル大学(ニューヨーク、アメリカ)個展
ヘンリーC.フリック美術館(ピッツバーグ、アメリカ)個展
1996年 タマンド版画工房招待芸術家(アルバカーキ、アメリカ)、南京芸術学院(南京)、
中国芸術学院(杭州)招待芸術家
1997年 ポーランド美術館国際版画展(オレゴン、アメリカ)・買上賞
1998年 第12回IAPMA国際紙会議(アデレード・オーストラリア)・パネリスト
平成9年度「研究等奨励事業」・アダチ伝統木版画技術保存財団・受賞
1999年 国立台湾芸術学院版画センター招待芸術家(中華民国)
第17回京都府文化賞・文化功労賞受賞
2000年 紫綬褒章受章・文化省
2003年 第1回北京国際版画ビエンナーレ・佳作賞受賞
2004年 台日蔵書票交流展2004・特選賞受賞、台南市立芸術センター
‘87~’07 京都精華大学・美術学部教授
1972 ’73 ’75 ’76 ’78 ’80 ’82 ’84 ’87 ’90 ’93 ’96 ’99 2002 ’06 ‘10個展シロタ画廊