Room1
2012.07.23

小林美佐子展 ―乖離する身体―

2012年7月23日(月)-8月4日(土) 

11:00 – 19:00・最終日16:00まで

<作者コメント>

銅版画とリトグラフの上に手彩色を用いて”身体”をモチーフとして制作しています。
人は誰しも身体から逃れられません。生きている人間は、身体を通して世間とつながり、自分と他者を認識します。
亡くなった人間は、生きている人間の意識の中で再構築され、新たに身体を得ることが出来ます。”身体”とは、人間の究極の存在の証だと言えます。私は身体を通して人間の奥底を表現出来ればと思っております。

本個展では「乖離した身体」をサブテーマに展示します。本来は職業服であるナース服を女性が身に着けることで、エロティックなイメージと結びついてしまう不思議さ。それは他者からの視線と自己意識が乖離した状態であり、このよう
現象は現代が生み出した慣習であるといえます。作品を通して、常に社会に影響を受け翻弄される人間の面白さと危惧、そしてその奥底にある魅力について感じ取っていただければと思います。 

小林美佐子