Room1
2024.02.22
前田順子展 永遠の無数
2024 5月13日(月)~5月18日(土)
OPEN 11:00-19:00 (最終日 16:00まで)
前田順子 -永遠の無数- 展
銅版画を始めた50年程前より、なぜかは解らないのですが、すべての物質は人も机もコップも粒子でできているに違いないという確信めいたものがありました。
物質を描くという事は、目的に主導されている為必然的に間違い、そしてその間違いに気付かなくなってしまうので、空間の方を描く事で物質なるものを顕わせば、本当の事にたどり着けるのではないかと感じていました。
銅版の中に腐食によって点を蓄積していく行為は、息をしながら点を打つ呼吸と瞬間の痕跡の蓄積であり、時間と生命を表わせるのではないかとも思いました。
そして、波と点の集積を描きましたが、2024年の今、大方の周知となった『シュレディンガーの猫』で有名な、量子力学的な世界を描いていたのかなと思います。
無数の点でしか物事が成立しないという事実は、人間及び宇宙の本能による所以からかもしれないと思うようになりました。できる事なら素粒子を描いてみたいものです。
今回の展示で顕わされた図形は、すべて点の集積の一端になります。
会場写真(1)
会場写真(2)
会場写真(3)
会場写真(4)
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