今村由男展 うつろう日々の貌(かたち)
「生命の讃歌」エッチング/木版/箔 49×36cm 2022年
版画/フレスコセッコ
2024年9月16日(月・祝)~9月21日(土)
11:00-19:00(最終日 16:00まで)
今村由男展に寄せて
東京藝術大学名誉教授 版画家 中林忠良
ツバメの雛が昨年は一羽今年6月には二羽が軒下に落ちたと。見るに見かねた今村はやむなく巣箱を用意し給餌して親鳥に返したと語る。
その間の氏の世話ぶりが目に浮かぶ。文字通り自然に囲まれた生活が彼の画作の舞台だが、肯定しつつも同時にそこからの越境も夢想する。
《ご挨拶》
絵描きになると言う夢はとうに諦め、五里霧中の日々を送っていたころ美術雑誌に掲載されていた中林忠良先生の作品に衝撃を受け、今思えば恥ずかしいようなお手紙を書き投函しました。
誰かわからない者からの手紙への返事など無いと思っていたある日、先生から心温まるお手紙が届きました。震える足で先生の研究室に伺ったのがもう40年以上も前のことです。その時以来押しかけ弟子を決め込み今に至ります。この度、中林先生のご配慮で個展を開催いたします。ご高覧いただけましたら誠に幸いでございます。
2024年 今村由男
会場写真(1)
会場写真(2)
「時の詩−春を測る」
メゾチント、エッチング、木版、箔 イメージサイズ:29.5×42.5cm 限定36部 2016年
「Geography − 伝言」
エッチング、木版、箔 イメージサイズ:65×59cm 限定20部 1999年
「Geography − 氷紋」(Re-creation edition)
エッチング、木版、箔 イメージサイズ:81×62cm 限定20部
「Geography − 淡光」
エッチング、木版、箔 イメージサイズ:46.5×105cm 限定20部 2024年
会場写真(3)
会場写真(4)
会場写真(5)
会場写真(6)
会場写真(7)
会場写真(8)
会場写真(9)
『今村由男作品集 1981-2020年』
定価 ¥5,500.-(税込)
作品集 内容(1)
作品集 内容(2)
作品集 内容(3)
作品集 内容(4)
【今村由男 画歴】
1948年 長野県生まれ/中林忠良氏に私淑、
日本版画協会会員/日本美術家連盟会員
1991年 フランス、アトリエコントルポワンに留学、多色刷り銅版画を学ぶ
1997年 平成9年度文化庁特別派遣芸術家在外研修員 パリ
2001年 スペイン カダケス国際版画ビエンナーレ審査員
2011年 Asilah 市(モロッコ)アートフェスティバルから招聘され、滞在制作
2013年 韓国国際版画レジデンス(大田)から招聘、滞在製作
2017年 韓国 南ソウル大学から招聘されアートセンターで個展
2018年 中国深圳Guanlan版画博物館 アーチストレジデンスから招聘、滞在製作
2018年 国際版画ビエンナーレ、スプリットグラッフィック グランプリ(クロアチア)
2019年 クロアチア国際版画ビエンナーレグランプリ受賞記念個展
2019年 中国深圳Guanlan国際版画ビエンナーレ 栄誉賞(中国)
2021年 クロアチア国際版画ビエンナーレ10回記念展 出品作家選考委員をする
2021年 篠田桃紅/今村由男2人展アートフェア東京(トールマンコレクション)
2023年~韓国四大門国際交流展作家選考委員(韓国全州市)
その他、国際展、国内展入選・受賞多数
■パブリックコレクション
世界20か所以上の美術館で収蔵